五反田古書展

2018/12/15

 編集室にて年賀状の作成などおこない、午後五反田古書展二日目に向かう。二階帳場付近にいた古書店主、広田弘毅の名前が出てこなくて唸っていたのがおもしろい。大岡昇平が広田の息子と同級生だという話の流れで唸っていた。ヒントを出すのだが、隣の若手の店主がとんちんかんな名前ばかりあげていてどうなるかと思っていたら、最後は思い出したようで一安心。しかし、近衛文麿をあやまろと呼んでいて、どういうものかと思った。

 金原省吾・伊東一夫『赤彦の人と藝術』(蓼科書房、昭和24年)/200円
 吉野秀雄『やわらかな心』(講談社、昭和41年)/200円
 服部嘉香『口語詩小史』(昭森社、昭和38年)/200円
 吉田漱『中村憲吉論考』(六法出版社、1990年)/300円
 「詩歌」500号記念増刊号(白日社、昭和51年)/1000円

 久しぶりの古書展だったのだが、なんだかあまり期待していたほどは……という感じだった。だが、「詩歌」500号記念増刊号は欲しかったので良かった。非常に興味深い内容。往年の「詩歌」の結社としての力を知る。普段なら1000円などという高価な古書には手を出さないのだが、普段乗らない電車に乗って来たのだからと奮発した。
 その後、品川に向かい、某氏と食事をする。ご馳走していただく。申し訳ないことだったが、久しぶりにお会いしいろいろとお話できたのでうれしかった。歌人というもの、また悩み深いのである。お土産までいただき恐縮する。

 以下、帰り道に盛林堂書房にて100円で拾う。

 青野季吉『文学五十年』(筑摩書房、昭和32年)
 渡邊玲水『南窓静思』(霜香堂、昭和7年)

 編集室にて歌書の打ち込みや掃除などして帰る。夜、数か月ぶりに山手線に乗った疲労をひしひしと感じる。通勤電車に乗らなくて済むだけでありがたい境遇といえる。