頌春日誌(2019年1月7日)

2019/01/07

 皆さん明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。旧年から制作中の書籍の刊行に力を入れ、良い年にいたしたいと思っております。

 年末年始は帰省せず、掃除をしたり、年賀状を読んだりして過ごす。年末に二紙より原稿依頼があり、うれしくて歌をたくさん詠む。近所の井草八幡宮に初詣に行く。源頼朝ゆかりの「遅野井弓」を買う。男の子なので息子に持たす。
 また、4日(金)から営業ということで、編集部にて歌集の入稿を果たす。数人の歌人の方からお電話やメールにて励ましをいただき、ありがたいことこの上ない。
 5日(土)、杉並書友会初日に向かう。前日から始まっている下町書友会には行かないことにする。御茶ノ水はやはり遠い。本年の買い初めはやはり高円寺であった。

 尾山篤二郎『短歌論攷』(立命館出版部、昭和6年)/300円
 半田良平『短歌詞章』(人文書院、昭和12年)/函背壊、200円
 川田順随筆集『偶然録』(湯川弘文社、昭和17年)/200円
 吉野秀雄歌集『早梅集』(四季書房、昭和22年)/200円
 五味保義『アララギの人々』(白玉書房、昭和41年)/200円
 宗左近詩集『大河童』(彌生書房、1969年)/150円
 三好豊一郎詩集『林中感懐』(小沢書店、昭和53年)/150円
 石田比呂志歌集『孑孑』(砂子屋書房、1999年)/200円

 とりあえず以上のものを購う。茂吉、文明、節、佐太郎、順、柊二の著書、彼らに関する研究書が多めに出ていた。この辺の人達の本は本当によく見かけるのだが、なぜなのだろうか。発行部数が多かったか。あるいはつぶされずに残るものが多いのか。まあ、「しとたる(四斗樽)派」(この言い方自体もはや通じ難い、助動詞「き」と「たり」の使用に関して時制を厳格に守るべきだとする歌人)の一人太田行蔵の本など面白いのだが、何を持っているのかわからない、書名を知っている以上持っているはずだ、などとあれこれ思いながら手に取るが、体力がないので重い荷物はかなわない。やめにする。半田良平の本、もとより良書だが、函の背が剝がれていたので、家で修理しようと思っていたら、会計の時になくなっていた。落したのだろうか、惜しいことをした。三好、石田の集、それぞれ安い。後者には書き込みあり。よく見かける、歌の頭に〇を付けているもの。旧蔵者が高名な人なら興味深いのだが、誰だかわからないし、〇が汚らしい。幸い鉛筆なので消すことにする。
 家族への土産にドーナツを買って帰る。

 7日(月)、朝、善福寺川沿いに出勤する。水が澄んでいて美しい。きれいな白鷺がいるなと思っていたら、ビニール袋であった。歌書の校正を行う。
 帰りに音羽館にて下記のものを拾う。

 大江健三郎・古井由吉『文学の淵を渡る』(新潮文庫、平成30年)/100円