近藤聰歌集『傍らに』刊行

2019/06/10

 「白路」同人の近藤聰さんの第二歌集『傍らに』を刊行した。帯文は「白路」の野地安伯氏による一文で、帯文のみならず、編集校正の全般にわたってご高配をいただいた。感謝申し上げます。
 歌集名は闘病生活の末に亡くなった御父君の介護をしている日々に詠まれた一首より採られた。常に父親の傍らに寄り添ってこられた方である。そして、著者は、肉親のみならず、地域の障害者やお年寄り、小学校の児童たちに関わる仕事(またはボランティア活動)に長年寄り添うように生きてこられた方である。
 この歌集『傍らに』からは、そういった近藤さんの実直そのもののお人柄を感じていただけると思う。誰もが出来ることではないそれらの活動に孜々と取り組む姿を仄聞し、深い尊敬の念を抱いている。それを巧緻にではなく、素朴に真面目に詠んでおられるので、平明で親しみやすい歌集になっている。
 装釘は平本祐子氏にお願いしたが、装画には著者自筆の絵を用いた。私個人の感想だが、なかなかシュールな絵柄で不思議な感性を裡に秘めた方なのだなと思ったことであった。