「未来山脈」70周年記念大会

2019/12/08

 御茶ノ水のガーデンパレス東京にて催された「未来山脈」70周年記念大会に御招きいただいた。ありがとうございました。
 代表の光本恵子氏には、今年『口語自由律短歌の人々』を出していただいた。その後、この本は並製で重刷までしていただいた。本の話の前に諏訪の御自宅にうかがって、書庫の整理等させていただいたことや、戦前の口語自由律関係の書籍や雑誌をめくりながら、出典を探していた日々が、なにか非常に遠い出来事のようにも思えて、不思議である。
 70周年というのは、1949年に宮崎信義が「新短歌」を創刊してから数えての年月である。光本氏もその会員で、1989年に「未来山脈」を創刊し、2002年に両誌が合併したので、このような数え方になる、ということである。
 先日の日本短歌雑誌連盟での晋樹氏の講演もそうだが、最近、自由律の短歌や俳句についてお話をお聞きする機会が多い。当日は藤原龍一郎氏の講演があり、自身の作歌体験も踏まえた上での口語自由律短歌に対する提言に学ぶところが多かった。「未来山脈」会員諸氏がこの提言をどのように受け止め、作歌に活かしていくのか、注目すべきではないかと思う。懇親会でも多くの方が祝辞で自由律短歌の過去、現在、未来について触れていた。その中で、同じ口語自由律短歌誌「藝術と自由」の梓志乃氏の挨拶は、非常に感動的なもので、私なりにさまざまな思いを汲み取った。歌友というものは良いものなのだなと、そういうことも率直に感じた次第である。
 ともあれ、口語短歌が主流になっていくであろう現在において、また、未来に向けて、あえて自由律を選択している強みを発揮して、先人たちのように珠玉の作品を残していただけることを期待したい。